1321 勝尾崎=七尾市能登島えの目町(石川県)祖母ヶ浦線のバスで往復した能登島東海岸の町と岬カツオからサザエ

勝尾崎はダガ崎から、えの目の漁港をはさんで南の端に位置する。八ヶ崎から南に順に祖母ヶ浦線のバスの車窓から岬を辿っていくが、この道は往復しているので、写真は往路と復路の両方が入り混じることになる。

えの目の集落の標識はやはり「鰀目」と漢字で示している。テキストデータでもSo-netブログへの書込みでもなんとか漢字は使えている。ただし、これがWeb環境で見るときにどうなるのか、場合によっては漢字が表示できないこともあり得るので、ひらがな表記にしておく。
えの目の漁港は、集落と樹木が厚くさえぎっていて、バスの車窓からは見ることができない。ダガ崎と勝尾崎の先端の間は、直線距離で1.15キロ。その間に漁港と集落が縦に長く続いているが、漁港の堤防が終わるところから南は、自然の植生や岩場と岩礁の連続する海岸線が延びているようだ。それは、直接眼にすることはできないが、地形図から読み取れる。

南へ向かう復路の車窓からは、勝尾崎の姿は、まったく見ることができない。

だが、往路の車窓からは運転席正面の窓右手に、勝尾崎の姿を捉えながら、バスは北上してきた。
この岬の南側は、護岸で守られた田畑が広く展開している。一方、その北側は自然の植生が帯のように連なっているようで、その向うに岩場の海岸線が残っていて、岬の周辺には岩礁が広がっている。
だから、この岬は埋立の影響は受けていないようで、キャンプ場などもあるようだ。

道路から岬の先端までは550メートルあり、南の長崎町に北からは、細い道路が右に分岐して勝尾崎までまっすぐに延びている。

往路から見える勝尾崎は、この長崎町や野崎町の海岸からのものである。
山も遠く、もとから山を伴わないで成立していた岬が勝尾崎なのだ。

またまた、いろんな町名が出てきたので、ここらでまた先例に準じて七尾市のデータによって各地域の人口をみてみよう。
能登島の東部は、祖母ヶ浦から長崎までをえの目地域として括っている。やはりここではえの目だけがケタ違いに大きい。(平成27年11月30日 現在)
行政区 世帯 男 女 計
能登島祖母ケ浦町 37 47 47 94
能登島八ケ崎町 29 41 48 89
能登島えの目町 113 150 162 312
能登島長崎町 26 39 40 79
えの目地域 計 205 277 297 574
こうして眺めてみると、能登島の各地域と合併で字から昇格して町になった地域のイメージが、なんとなくつかめる。(実は、地理院地図では長崎町の南に隣接して小浦町があると、あのカーソル表示では出てくる。ところが、七尾市のこの地域区分にはその名がない。おそらく、それは長崎町か野崎町に含まれているのだろうが…。)
復路のバスが長崎付近の海岸線に入るところで、左手に連続して連なる岩島のようなところが見えてくる。
そこは野崎町の螺蠑(さざえ)島や松島の付近であろう。

37度8分55.86秒 137度3分13.49秒




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