石垣島の周囲は139.22キロメートル、面積は228.64平方キロメートルで、島の形は北東から南西方向に斜めにした柄の長いでこぼこのフライパンのようである。もっとも、この喩えは、ほかに思いつかないので苦し紛れである。
琉球諸島のなかの島としては、沖縄本島がいちばん大きく、二番目が西表(いりおもて)島、それに次いで三番目に大きな島である石垣島島内の公共交通網としては、東(あずま)運輸というバス会社のバス路線がある。
そのバスターミナルが、石垣港離島ターミナルからほど近いところにある。これが、この島のもうひとつの重要なターミナルである。
日航ホテル経由で空港行きとANAのホテルを経由して空港へ行く路線は、もっぱら観光客と空港利用者のためであるが、島の東南海岸の人口密集地帯を白保まで走る生活路線や、島の北西部にある川平(かびら)へ行く西回りや、島の最北部の平久保方面へ向かう東回り路線などがある。
東運輸のバスは色とりどりのカラーリングがされた、古いタイプの車両を大事に使っているので、近頃都市部で流行りのICカードタッチ式はおろか、整理券方式さえも導入されていない。それどころか、停留所の案内表示も自動で表示が出るバスも少なく、運転手さんの音声案内に耳を傾けていなければ、降りる停留所もわからない。
おまけに、料金の案内も完備にはほど遠いので、乗るときにどこまでいくらかを聞いておくなど、乗るにはコツがいる。ターミナルから乗るときは、窓口で切符を買っておくことになっているが、途中から乗るときは料金は前払い。ドアは前と中程の二箇所あるが、もっぱら前乗り前降り。なかなか、慣れるまでは複雑で迷う。が、少々遠くのほうからのたのたやってくる乗客もちゃんと待って拾ってからいくし、バス停に間に合わなかった人もわざわざ停めて乗せてくれる。
本数は、白保線が30分に1本の割りでいちばん多いが、西回り、東回りなどは日に4〜5便しかないので、時間に追われる観光客にはきびしい。
でんでんむしも、来島二日目かに、島のショッピングセンターがあるところに行こうと思って、ターミナルの窓口のおねえさんに聞いたら、「それならちょうどよかったですね、15分後の白保行きに乗ってください」と言われた。
15分待つくらいが、この島では“ちょうどいい”のである。あせらず、いそがず、あわてず…。沖縄地方(2011/12/31 記)
2011年12月31日
もうひとつのターミナルは東運輸のバスターミナルで主要幹線は30分毎(06)
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短期集中連載『石垣島だより』 (シーズン1)項目リンクリスト(2011/12/22〜2012/01/31)
Excerpt: ■めずらしく快晴になったけれども石垣島は冬場はいつもあまり天気がよくない(01) [石垣島だより] ■石垣市の中心街は島の南西部海岸沿いの比較的平坦な地域に限られている(02) [石垣島だより] ■..
Weblog: でんでんむしの岬めぐり
Tracked: 2012-02-02 05:02
良い新年をお迎え下さいね。
来年も、どうぞ宜しくお願いいたします。
来る年も、お付き合いの程・宜しくお願い致します・・・
御一家が御健康で新年を迎えられる事をお祈りします。
また、来年もよろしくお願い申し上げます。
2012年が素晴らしい年になるよう祈願しております。
新しい年が、少しでもよい方向に動き出すよう、祈っています。