馬天というところからはもう南城市で、本島南部で太平洋に向かって碇の先のようにしゃくれた半島のほとんどを占めている。この碇の北の端にあたるのが、知名崎である。
ご多分に漏れずバスの便はよくないのだが、1時間に1本もあれば、もう文句は言えない。それでも、ここで降りていると帰りの飛行機に間に合わない。懸命に時間計算した結果、ここはバスの車窓からと決定。


実は、これらの写真は比較的車窓風景のなかからミバのいいのを選んだので、厳密にいうとこれは知名崎に隣接する港のところにあたる。では、知名崎はといえば、そこはなにかの養殖場なのか、四角くコンクリートか岩かの堤防で囲まれた地域になっている。
これもなんだか、不思議な光景なのだが、その囲まれたなかに例の裾をえぐられた岩が二つ三つ…また四つ点在している。ところが、どーです? これどう見ても誰かが細工でもしたのではないかというような造形だと思いませんか? 波が海面に近い裾を削るという理屈は理解できても、ではなぜ陸地にこれだけ近いところで、内側までこんなにうまく均等にえぐれるというのでしょう?


それはまるで南太平洋にでもありそうな小屋の形をしている。周りを囲まれてはこうはならなかっただろうから、もちろんその囲いは比較的新しくできたものである。

恩納村のホテルから乗った空港行きのリムジンバスは、那覇ICで市街地に降り、泉崎のバスセンターに停車するので、そこで知念に行くバスに乗り換えたわけだが、鉄道のない沖縄本島では、バス路線はこれでもなかなか充実している、というべきだろう。いや、ゆいレールというモノレールができたので、これを鉄道とすればそう言う言い方はできなくなる。


泉崎という地名も岬を表しているようだが、おそらくは那覇市街が海に向かって広がっていく過程で消えてしまった岬のひとつなのだろう。バスセンターだけでなく、沖縄県庁も那覇市役所も、ハーバービューホテル(以前ここに泊まったとき、お昼にラウンジで食べたビーフカレーがおいしかった!)もある泉崎は東側が高台になっており、旭橋というゆいレールの駅がある川のところまで落ち込んでいる。バスセンターには、知名崎の囲いの中に取り残されていたと同じような岩の固まりが、バスの屋根の中に取り残されていた。
▼国土地理院 「地理院地図」
26度11分21.52秒 127度49分16.42秒

ラベル:沖縄県

