
ほかにはなにもない赤崎を望む道路際では、そう大きいとは言えないが5〜6階建てくらいのマンションの建築工事が進んでいる。島の住人にはこんなとこに住むなんの理由も意味もない。これも本土からの移住者のニーズに応えようというものらしい。
島の人たちにとっては、こうして昔からの石垣島が変貌していく姿を目の当たりにしながら、複雑な思いが渦巻いていることだろう。マンションの工事がある間は、相応の仕事ができるが…。
こうした移住者のことを、島では“ナイチャー”と呼ぶ。“内地からやってきた人”という意味でもあろうか。決して排他的とは言えないが、おだやかでやさしい島の人々にとってナイチャーを受け入れるには、相当の条件があることは当然なのである。島の歴史はとりもなおさず、常に島の外からやってきくる人間によってかき回され、翻弄され続けてきたことによって成り立ってきたからであろう。
ナイチャーは、往々にして、島の人が知らなかった、考えもつかなかったようなビジネスモデルを持ち込んできて、自分の商売を始める。ときにはそれが、島の経済に好影響を与えることもあるが、それが単に「石垣島」 の名前が欲しいだけの、そして石垣島であることの何の意味もない、何の搾取構造に乗っかっているだけのものも、少なくない。そんな島とも島の産業や特産とも、まったくた縁もゆかりもない商品を、“石垣島名産”としてテレビが大々的に番組でとりあげて紹介したるするものだから、観光客が競って買うようになる。島の人がナイチャーを見る目は、ますます複雑になっていかざるをえない。

ミジュン崎と赤崎を結ぶ海岸線は、ゆるやかに湾曲して、湾の中にまた小さな湾をつくっている。
この湾と赤崎を回り込んで、半島に入りかけたところに、目立たないがパナガーデンというハーブ園がある。ここも、元々は内地からやってきたお金持ちの別荘というようなところだが、今では島の女性たち数人が切り盛りして、さまざまな商品開発をして、島に溶け込んでいるらしい。
そこからは、名蔵湾を挟んで、遠くにフサキの観音崎が見えている。


まだ、このときのデイゴの木は丸坊主だったが、これを書いている今ごろは、もうあっという間にあのブランコのうえに大きな赤い花をつけて、葉を伸ばしていることだろう。
タイトルに「デイゴの花は咲き」とあるのに、きてみたら花などどこにもないという苦情がありそうなので、前にきたときの写真を追加。

24度25分49.75秒 124度6分43.24秒

ラベル:沖縄県


その口ぶりにはよくある被害者意識とはちがう誇らしさがあり、スポーツや芸能ばかりでなく歴史を越えた若い世代が育っていると思いました。