215 長谷崎=知多郡南知多町大字片名(愛知県)ナポリを見てから死ねといわれましても
ここのところ走るバスの車窓からのぼけた変な写真ばかり続くので、なんだと思われているかもしれないが、もともと写真はメモ代わりと割り切っているので、これはこれで立派なメモであり、岬めぐりの記録にもちゃんとなっているわけである。
「209」に投稿していただいたゴローの飼い主さんからのコメントにあったように、「いままで、ただ素通りしていたような場所だった」としても、風光明媚な有名観光地でなくとも「こうして写真にしてみると、美しい風景というものは自分たちのまわりにたくさんあるのだな、ということを実感」できる場所は、日本全国どこにでもあるものだ。

言い訳をしつつ、進むバスの前方には、あたりでは目立ってここだけ高い建物が見えてくる。見るからに近頃流行りのリゾート・マンション風である。ベンツマークの○がないような形に3つのウイングをもっているこの建物と、バスからは見えないがその周囲にもいくつもの施設をもち、会合やイベントにも使われる、名古屋近辺ではチッタァ名の知られた「チッタ・ナポリ」と呼ばれるところらしいが、それも後からシッタ。
「セントレア」とか「チッタ・ナポリ」とか、名古屋の人もカタカナ好きだがや。

それにしても、“こんなところでナポリを称するのはちょこっと具合悪かろう”という、昔は日本人なら普遍的に存在していた常識というものが、まったく機能しなくなっているわが国は、いったいどういうもんであろう。それとも、やはりここいらの景色はナポリそのままなのであろうか。見たことがないのでまだ死ねないでんでんむしには、判定はいたしかねる。
長谷崎という岬は、この建物の北寄りに広がっている。…らしいが、実は写真に写っているのはそのもうひとつ手前の師崎中学校の付近の岬なのでありますよ。

バスから写真を撮るには、横向きに窓から撮ったのは必ず流れてしまう。正面進行方向に向いていれば、少しはマシに撮れる。そういうこともあり、展望もいいこともあり、降りるときにいちばんに降りることができるということもあり、可能な限り運転席の横の一番前の席に座ることにしている。
河和からこのバスに乗るときも、いちばんに乗って前の席を確保して座っていたら、後から乗ってきた元おばさんの二人連れが、盛んに行く先と料金を気にしている。運転手はまだいないときで、先客のでんでんむしにそれを聞くので、そこに元おねえさんがいる窓口があること、そこでも切符は買えますよと教えてあげた。
この元おばさん二人、師崎の先にある魚料理の割烹旅館か民宿か何かに行くところらしい。二人の風体と話している内容から、かなりのことがわかる。
この二人は、自分たちが経営しているバーだか飲み屋なんだかの客たち(だろうと思う)が、今日はこの知多半島のどこかでゴルフコンペをやっており、魚料理屋で表彰式と打ち上げがあるので、そこへこの二人も合流するところなのだ。
長谷崎を過ぎて、もう一度埋立地と埠頭を回り込むと、師崎の集落に入るが、バスはそこを通り過ぎて、さらに岬の端に向かう。そこに師崎のフェリーターミナルがあり、羽豆岬の丘がある。
伊良湖へ行くフェリーの時間までには、まだ余裕があるはずなので、先に羽豆岬の展望台まで行ってくるかとも考えたが、まずは切符売り場へ行ったほうが…。また降りるのにもたもたしている元おばさん二人より、さっさと先に降りてしまわないとまずいかも。いちばんにバスを降りて、まっすぐ窓口へ…。ところが!!…。
▼国土地理院 「地理院地図」
34度43分1.88秒 136度58分20.21秒

東海地方(2007/12/17 訪問)
「209」に投稿していただいたゴローの飼い主さんからのコメントにあったように、「いままで、ただ素通りしていたような場所だった」としても、風光明媚な有名観光地でなくとも「こうして写真にしてみると、美しい風景というものは自分たちのまわりにたくさんあるのだな、ということを実感」できる場所は、日本全国どこにでもあるものだ。

言い訳をしつつ、進むバスの前方には、あたりでは目立ってここだけ高い建物が見えてくる。見るからに近頃流行りのリゾート・マンション風である。ベンツマークの○がないような形に3つのウイングをもっているこの建物と、バスからは見えないがその周囲にもいくつもの施設をもち、会合やイベントにも使われる、名古屋近辺ではチッタァ名の知られた「チッタ・ナポリ」と呼ばれるところらしいが、それも後からシッタ。
「セントレア」とか「チッタ・ナポリ」とか、名古屋の人もカタカナ好きだがや。

それにしても、“こんなところでナポリを称するのはちょこっと具合悪かろう”という、昔は日本人なら普遍的に存在していた常識というものが、まったく機能しなくなっているわが国は、いったいどういうもんであろう。それとも、やはりここいらの景色はナポリそのままなのであろうか。見たことがないのでまだ死ねないでんでんむしには、判定はいたしかねる。
長谷崎という岬は、この建物の北寄りに広がっている。…らしいが、実は写真に写っているのはそのもうひとつ手前の師崎中学校の付近の岬なのでありますよ。

バスから写真を撮るには、横向きに窓から撮ったのは必ず流れてしまう。正面進行方向に向いていれば、少しはマシに撮れる。そういうこともあり、展望もいいこともあり、降りるときにいちばんに降りることができるということもあり、可能な限り運転席の横の一番前の席に座ることにしている。
河和からこのバスに乗るときも、いちばんに乗って前の席を確保して座っていたら、後から乗ってきた元おばさんの二人連れが、盛んに行く先と料金を気にしている。運転手はまだいないときで、先客のでんでんむしにそれを聞くので、そこに元おねえさんがいる窓口があること、そこでも切符は買えますよと教えてあげた。
この元おばさん二人、師崎の先にある魚料理の割烹旅館か民宿か何かに行くところらしい。二人の風体と話している内容から、かなりのことがわかる。
この二人は、自分たちが経営しているバーだか飲み屋なんだかの客たち(だろうと思う)が、今日はこの知多半島のどこかでゴルフコンペをやっており、魚料理屋で表彰式と打ち上げがあるので、そこへこの二人も合流するところなのだ。
長谷崎を過ぎて、もう一度埋立地と埠頭を回り込むと、師崎の集落に入るが、バスはそこを通り過ぎて、さらに岬の端に向かう。そこに師崎のフェリーターミナルがあり、羽豆岬の丘がある。
伊良湖へ行くフェリーの時間までには、まだ余裕があるはずなので、先に羽豆岬の展望台まで行ってくるかとも考えたが、まずは切符売り場へ行ったほうが…。また降りるのにもたもたしている元おばさん二人より、さっさと先に降りてしまわないとまずいかも。いちばんにバスを降りて、まっすぐ窓口へ…。ところが!!…。
▼国土地理院 「地理院地図」
34度43分1.88秒 136度58分20.21秒


この記事へのコメント
前回コメントの「小さな島」に脈絡がないのは当然、元少年が長い歳月にたまたま行ったことのある島を総動員しただけなのですから。四国にも九州にも行ったことがない言い訳と解釈いただければ幸甚です。
この資本が外資のGS(サブプライムで大穴開けた)だというのが、おもしろいけど…。