121 鯛ヶ岬=賀茂郡南伊豆町妻良(静岡県)伊豆とアイヌにどんな歴史があったのか
もうひとつの岬は、妻良湾の南に長く延びている鯛ヶ岬である。こちらのほうが長這岬よりも長く這っている、というような感じで、妻良の港を波浪から守っている。
宿の主人の話では、この妻良もそうだが、伊豆にはアイヌ語を語源とした地名が多く残っているのだという。以前に大ヒットした宮崎アニメの主題歌を歌っていたカウンターテナーの名前が、漢字の当て方は異なるがメラだったので、そのおかげでその読み方や語感に違和感は薄らいだようだ。“ハガチザキ”もそうなのだというが、そういわれてみると、“ウルイ”、“ウクス”、“アラリ”、“イルマ”とかも、そんな感じがしてくる。そんな名がついたのは、いったいいつの頃か。
鯛ヶ岬は、子浦の浜からは左手に見えていたが、吉祥へ向かうバスの車窓から見ると、港の海岸をこどもたちが連れだって歩いている。時間はちょうど通学時だが、そんな格好でもないところをみると、彼らもまたどこからか海へやってきた臨海学校のこどもたちなのだろうか。
少し距離はあるが、地図には海岸の上に沿って二十六夜山を回り込む細い道があったので、当初はこれを通って入間の三ッ石岬を目指そうと考えていた。しかし、宿の主人にその道のことを聞くと、お勧めはできないということなので、バスでひとまず吉祥へ行き、そこから歩くことにしたのだ。近頃では人が滅多に歩かない道は荒れており、季節柄マムシなども出るらしく、とてもハイキングコースではないらしい。
吉祥もそこが目的ではないので、バスを乗り換えたいところだが、そのバスもまた滅多に来ないので、入間かどこか、三ッ石岬が見えるところまで、とにかく歩いて行くのが、次の目標になるのだが…。
34度39分42.18秒 138度47分4.86秒


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