2006年10月27日

012 花咲岬=根室市花咲港(北海道)キリル文字の看板もあるここ花咲の車石は一見の価値があると思いますよ

 花咲ガニの食べ方を教えてくれた根室の宿の女将は、テレビの「はぐれ刑事純情派」に二度も出たことがあるのだ。あのドラマは、根室で始まり根室で終わったのだという。それはどうでもいいのだが、ここまで来たら、どうしても行きたいところがあった。なのに、このツアーでは行かないという。添乗員に断って合流先と時間を決め、ひとりツアーからはぐれて、早朝朝食抜きでタクシーを飛ばしてやってきたのが車石である。

 国の天然記念物で、地学的に世界でもあまり例のない、白亜紀の海底溶岩流の動きがつくりだした貴重な地殻変動の痕跡なのだ。まったく、どうしてこんなものができるのだろう。放射状に噴出した溶岩が冷えて…という理屈はわからんでもないが、説明されるほどにその世界が不思議に思えてくる。岬の断崖は柱状節理がみごとに連なる、奇観である。よくみると崖の中ほどにも大きな花が開いた化石のようなところがある。
 これを見て「車石」と命名したい気持ちもわかるが、どちらかといえば花が咲いているようでもある。

 花咲岬は、根室市街とは反対の南の海岸にある。岬は灯台のところまで車が入れるように整備されている。花咲港はロシアの船もカニを運んでくるらしく、ここにもキリル文字の看板がある。空は晴れていたが、景色がどこか淋しいのは、きっと早朝のせいばかりではないだろう。

▼国土地理院 「地理院地図」
43度16分41.54秒 145度35分21.01秒
012はなさきみさき-12.jpg
dendenmushi.gif北海道地方(2005/04/25 訪問)

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ラベル:北海道 灯台
posted by でんでんむし at 08:59| Comment(4) | TrackBack(3) | 岬めぐり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もしもよろしければ…森進一の襟裳岬です(笑)
http://koborezakura.blog.so-net.ne.jp/2014-10-02

バイクで行った襟裳岬です。
襟裳岬はとっても遠い所です。
時間をたっぷり取ってお越し下さいね。
http://koborezakura.blog.so-net.ne.jp/2011-08-26
Posted by りか at 2015年07月27日 23:04
@りか さん、ありがとうございます。でんでんむしはひきこもりなのでRSSはまったくやらないので、フィードだの購読だの言われてもよくわからないんで、近寄らないようにしています。(>.<;;
フィードリーダーだとサブカラムが見えないんですよね。でんでんむしのブログはこれを結構重要視しているんですが…。

でね、その左サブカラムのリストで番号を選ぶと、襟裳岬も681・682・683の三項目に渡って書いているんです。もちろん、森進一だけじゃなく、島倉千代子もね…!
ときどき「きた!みた!印」をつけていただくと、こちらからもお伺いいたします。

それにしても、ホント、すごいとこばかり行ってますね。こちらも茂津多岬から島牧の辺り、残っているんですけど…。バイクでもマイカーでもないので大変なんです。
Posted by dendenmushi at 2015年07月28日 16:07
★私…この左の←「○○県」とか書いてるのを、表示の仕方すら分かりません(笑)
RSSは読みたい人のURLを登録するだけだから、分からない私でも簡単に出来ました(^^)/
茂津多岬は、バスはないですね~。
灯台まで歩くには ちょっと距離があるし、風は強いし…途中、熊にやられそうな感じですよ(--;)
襟裳岬読ませて頂きました。
軽快で楽しいです。今日はどこの岬を訪れているのかしら?
お返事ありがとうございました。
Posted by りか at 2015年07月30日 22:36
@「あさねぼう」ブログ拝見しています。ナイスとコメントもやめられたんですね。
ほんと、バイクだといろんなところへ自由に行けていいですね。
北海道は、まだ奥尻島とか天売島とか利尻礼文とか…残ってるンですけどね。
茂津多岬は、奥尻から瀬棚へ行く船から、ということにしたほうがよさそうです。クマのおどしはやはり効きますね。
「○○県」とか数字の番号とかは、全部がボタンになっています。クリックすれば、ぞろぞろっと…。
Posted by dendenmushi at 2015年07月31日 06:35
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