能登島の東南端に位置する野崎町は、えの目と同じようにこの付近では比較的大きい漁港にくっついた町である。ここも漁港の北側一帯は広い埋立造成がなされているが、やはり周囲の岩礁地帯をつぶしてできたもののようにみえる。 その岩礁地帯で端っこだけがつぶし残されているようで、それが野崎町の北東に螺蠑(さざえ)島や松島、あるいは涼岩となって地図上に…
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勝尾崎はダガ崎から、えの目の漁港をはさんで南の端に位置する。八ヶ崎から南に順に祖母ヶ浦線のバスの車窓から岬を辿っていくが、この道は往復しているので、写真は往路と復路の両方が入り混じることになる。 えの目の集落の標識はやはり「鰀目」と漢字で示している。テキストデータでもSo-netブログへの書込みでもなんとか漢字は使えている。ただし、こ…
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祖母ヶ浦からバスで走ってきた道を南に戻るとき、こんなものがあった。 しかもひとつではなく…。どうやらこれは米を袋詰めする装置らしい。建物の中ではなく外に出ているのは、車に降ろすためであろう。 今では稲の収穫も機械化されているのがどこでも普通で、刈り取りから脱穀までを瞬時にできる小型コンバインがあちこちにある。そのコンバインの間を、漏斗…
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そわじ鼻からくねくねと北上していく道路の沿道には、人家はまったくといっていいほどないようだ。道路と海の間の開けた狭いところに田畑があり、海岸線は護岸とテトラポットが連続しているだけ。そんな海岸がそわじ鼻までおよそ5キロくらいも続いている。 この道の北の端が能登島祖母ヶ浦(ばがうら)町で、その漁港の東が多浦鼻である。 多浦鼻の周囲は、コ…
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町域(字)境界の件では、思わぬところでいいかげんな地理院地図を信用し過ぎて無駄骨を折ってしまったが、まあこれも地図で遊ぶゲームのようなもの。そう思って自らを慰める。 「正確な所属を示すとは限らない」地理院地図ではなく、地形図としては問題の多いMapionのほうが、こと地域の住所地名に関しては、その表記を色分けで示しているので頼りになる…
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北西に向いている牧鼻とは相性が悪いとでもいうように、反対の北東側を向いて丸く飛び出ているのが、マン崎である。ここは岬というよりも、今ではのとじま水族館の敷地の隣の出っ張りに過ぎない。 水族館に隣接する施設のひとつ海づりセンターの四角いデッキが、沖合の黒島に向かって延びている隣は、なにやら建物なども建っているようで、青く描かれた池のよう…
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能登島の移動もすべてバス次第なので、無関のあたりを走るバスの前方遠くに見えていた牧鼻と、水族館のあるマン崎へは、翌日早朝の曲(まがり)線のバスに乗ってやってきた。 前日には、南線を大橋駐車場まで戻り、いったん和倉まで引返してホテルに泊まっていたが、和倉温泉東口から乗った曲線でまた能登大橋を渡り、北上してこの路線の終点までやってきた。 …
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相次いで日本列島をくまなく席捲した合併の嵐は、やっとどうにか終息したようだが、この騒ぎで日本地図は大きく変わってしまったし、従来の「市」とか「町」とか「村」とかいう概念やイメージをも根底から変えることになったと言ってよいだろう。 「これでも“市”なの?」という!も、もはやひと昔前の感慨で、今では日本中どこへ行っても市だらけで、昔ながら…
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鴫島入江の西側の海岸にある笠栗鼻とそこからちょっと離れた扇鼻まで閨(ねや)町になっていると、前項では書いていたのだが、それは地理院地図のカーソル位置によって表示される住所表記によって判断していた。 閨町の中心はその入江の東側、釜崎のさらに東の小さな港の周辺に固まっているので、鴫島入江を越えた西までが閨町というのは、よほどの事情があった…
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七尾北湾に北面する能登島の北側海岸は、前項の吉ヶ浦鼻を西の頂点とすると東で島の最北端にあたる多浦鼻まで、大小の岬と入江が多くのでこぼこをつくり、その間、およそ11.5キロ。その中央付近で大きく目立つのが曲の半島で、そこは牧鼻とマン崎というふたつの頭をもっている。 牧鼻から西が、能登島北海岸の西半分で、とりあえず久木の吉ヶ浦鼻まではみて…
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細い水路を渡ると田尻から久木(くき)になる。入江の東側を囲っている吉ヶ浦鼻はボロボロ鼻よりは何倍も大きく、こちらも自然のままの岸辺が丸く岬を取り巻いている。 岬の周りには岩礁が散らばっていて、その沖合の岩島には小さな灯台も立っているが、これは地理院地図には描かれていない。 地図に描かれているのは、吉ヶ浦鼻からはそれぞれ3〜600メート…
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これもどういういきさつがあってこういう名前になったのかわからないが、田尻集落の北のはずれから、小さな漁港を囲むように突き出た岬である。 幅は100メートルに満たないが、その幅を保ったまま、トガ崎へ向かう行止り道路から岬の先端までは340メートル飛び出ている。その半分くらいは平地だが、先の残り半分は10メートルほどの楕円形の小山になって…
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能登島大橋ができる前から、桟橋から島内各方面に出ていたバスが、能登島交通となっているわけだが、前項で述べたように中央を本線である曲線、東を祖母ヶ浦線、西を南線が走っている。南線は途中で交差したり不思議な走り方をしているし、初めて乗る人間にとっては、いくら地図を見ていてもどこを走っているのかなかなか簡単には要領を得ない。 都合、この線に…
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のと鉄道とJRの七尾駅前から、今度は能登島交通のバスに乗り換える。乗場はなぜか、長谷川等伯の銅像がある駅前(「327 大杉崎」の項参照)ではなくて、和倉温泉寄りのショッピングセンターの横である。 能登島交通のバスは、他のバスとちょっと違って独特なところがあるようだが、それは能登島大橋が開通した1982(昭和57)年を境とする前後の歴史…
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海岸線に連なる筆染・笠師・塩津といった地域を通り、のと鉄道の七尾行き電車は笠師保駅を過ぎると東へ向きを変え、田鶴浜駅に向かう。この付近も車窓にも平らな田園地帯が広がり、七尾西湾の南岸は遠くにかすかに見えるか見えないかという感じになる。右手から低い丘が延びてくるが、その先端付近が白崎に当る。 白浜町付近から東向きに走る車窓には、遠く島の…
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■恒例の定点観測です お正月は、恒例の「地域ランキング」の定点観測で始まる。So-netブログのおかしなところ、わけのわからないところや、でんでんむしのブログに臨む基本的なスタイルなどについては、「So-netブログの七不思議」としてこれまでいろいろ書いてきた。 この定点観測の意味も、それらの疑義を前提としているので、決してこのランキン…
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